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表題作だが未掲載の詩篇『裏庭に咲く花』

裏庭に咲く

ちいさな花

お日様の目も届かぬ

縁側の下で


静かに

顔をあげ

微笑んで


人目の無い

この裏庭で

幼い少女が

ひざを抱える


彼女だけが知るところで

日陰の花は

彼女にだけ

咲いた


静かに

囁くように

せいいっぱいの笑顔で


気まぐれに

風だけが

通り過ぎるところで


 

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詩集の表題作でありながら時系列に掲載していったため、今回は掲載を見送ることになりました。